過去問の扱い方



ひさしぶりのブログ更新です。
更新頻度を上げたいと思い続けながら、ズルズルと数ヶ月たってしまいました。
予定の立て方が甘いというか、思い通りにいかないというか、悶々としています…


さすがに来年度の募集シーズンも近づいておりますので、自学自習生のメインパートナーとして、通塾生のセカンドオピニオンとして、信頼していただけるブログを書いていきたいと思っています。


今回は過去問演習についてです

ここで書かなくても、どこの塾でも過去問のやり方は説明されますし、受験終了保護者ブログなどでも必ずと言っていいほど情報を発信されています。
しかし、あきらかにおかしいアドバイスが多々あります。
過去問演習に対する個人的見解を書いていきます。

都市伝説のように伝えられている過去問の扱い方は主に以下のものがあります。


第一志望校は10年分&3回くり返す


過去問に限らず、よく、これをやったら受かったというアドバイスを目にします。
昔の四当五落のような話ですが、受かった人がたまたまそれをやっていたら、いつの間にか尾ひれはひれがついて、それをしなければ受からないような話になることがあります。


冷静に、どうしてそれをやると効果が出るんだろう?
という視点で考えれば、無意味とすぐに分かるはずです。


同じ問題が出るわけでもないのに
どうして「10年分を3回くり返したら来年の入試の問題も出来るようになる」のでしょう?


納得のいく説明がまったく思いつきません。


ただし、入試問題を10年分3回くり返す受験生の方が受かる確率は高いと思います。


もちろん予想通りだと思いますが、入試問題をくり返すほどバイタリティ溢れる受験勉強をしてきて、さらに総仕上げとしてそういう学習ができるわけです。


普通の受験生はあまり総仕上げの段階には行き着かないと思います。
総仕上げの段階に入っていないのに入試問題をくり返しても効果がほとんどないことは言うまでもありません。



できない問題を解けるようにする


工業製品ならば壊れた部分を交換すれば元通りになります。
ペンキ塗りなどの作業であれば、塗っていない部分を塗れば完成します。


しかし、算数の問題は解けないところを解けるようにしても学力は上がりません。
ジグソーパズルのピースをはめていくのとは違います。


入試にそのまま出ないような典型題は、解ける問題が増えるごとに学力は上がりますが、捻りのある派生問題では効果がないという意味です。


典型題が身についていて、派生問題ができなければ、解説を理解して、「あれを使うんだ!」で終わりでいいですし、典型題が身についていなければ、その派生問題で典型題を学習しても効率が悪いです。


家庭教師がついていたりして、その問題の本質から教われば良いですが、お子様ひとりの学習ならばそれは期待できません。


答えさえ合っていれば良いと考えがちなお子様は多いと思います。
本当に理解できて解いているのかと疑い深く捉えるお子様は少ないような気がします。


以前の教え子で、よく「答えは合っていたけど、解き方が分からないから教えてください」という生徒がいました。
伸びるひとつの要素だと思います。



制限時間より短い時間で解く


これはゾッとするアドバイスです。
家で勉強するときに短い時間で解くと、本番でゆっくり考える余裕があるという論理だと思いますが、逆効果です。


本番の余裕よりも、いま力をつけることが大切です。
力をつけるためには、丁寧に取り組んで自分の力で答えが出るところまで進める必要があります。
そうすると、むしろ時間オーバーするくらいが普通ではないでしょうか?
50分入試ならば75分くらいかけても良いと思います。
集中力の持続の練習にもなりますし。


力をつけていき、徐々に時間内に収められる、あるいは時間内に収めるために仕方なく捨て問をつくるという行動につながるのではないでしょうか?


初めから時間を気にして「どれが捨て問だ?」などと挑戦の意欲のない姿勢はマイナスです。


最近強くなっている女子バレーボールでは、練習で男子の強烈なスパイクを受ける練習をして、目や体を慣しているようです。
その効果が発揮されているのでしょう。
入試問題を短時間でやる練習もそのノリだと思います。


しかし同じだとは思えません。
むしろ、マラソン選手は練習では42.195㎞以上走り、当然、走行タイムも本番よりもかかっていますが、過去問演習はそっちに近いです。



現物で解くのが理想


各学校は受験生に昨年度の現物版を配付したり販売したり、各塾に配付したり販売しています。


前職では現物で練習やらせる!と妙に興奮している講師が多数いましたが、そんなに効果あるのかなと思っていました。
声教の答案用紙は、これを○○○%で拡大すれば実物大になると親切に書いてあるので、それでコピーすれば十分だと思います。


問題を解くときの余白も重要です。
前述の試験時間短縮と同じノリで、練習で苦しめるために「練習は狭い余白!」なんて考える講師ももしかしたらいるかもしれませんが、丁寧に書く練習をすることを目指し、ふんだんに白い紙を使って欲しいです。


使いやすい方眼、色ペン、定規は控えた方が良いでしょう。
定規持参可の学校なら積極的に使いましょう。


ノートの上部に問題を貼ってあげるなどの保護者様の愛情こもった演出を目の当たりにすると目頭が熱くなってしまいますが、お子様にはあまり響かないかもしれません。



○付けは親がする


学力をより高めるためにはお子様が○付けをした方が良いでしょう。
惜しいと思う間違いはドンドン△をつけましょう。
もちろん加点はしません。
算数の途中点は無いものとして考えましょう。
練習のときは白黒はっきりした方が良いと思います。
不正がないように、鉛筆は持たない、保護者様の目の届くところで○つけは必須です。
採点後に親子一緒に再度採点をしましょう。


それだと時間が2倍にかかるって?
そのくらい過去問演習とは重みのあるものという位置づけが良いと思います。
雑に10年分やるよりも丁寧に3年分やった方が効果はあります。
保護者様が忙しく採点など手伝えない場合は、お子様の得点は、参考程度に受け止めた方が失敗がないと思います。



過去問ができれば受かる


過去問演習は、相性チェックと力をつけるためのものです。
政治家の大好きな言葉「総合的に判断」しなくてはなりません。
相性が良ければ、模試の合格判定よりも20%くらい上乗せする感覚がちょうど良いです。


家で解いている過去問(塾で解いても同じ)の出来の良さは期待値を高めるもので、それ以上のものではありません。
それをもとに受験パターンを組むのは怖いです。


過去問の成績を進路指導に使う塾講師もいますが、不正云々関係なく、練習と本番で同じ成績を出せるとは限りません。
本番と環境が近い大手模試や学校別模試の方が信憑性があると思います。

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