志望校対策講座は効果ある?



10年くらい前とくらべて、志望校対策講座を設置する塾も増えましたし、学校別対策の問題集も増えました。


理由は書くまでのこともありませんが、集客力があるからです。
売れるものを用意する、夢のあるものを提供するというビジネスの鉄則でしょう。
商品ラインナップの充実による満足感も欠かせません。


今回のブログは志望校対策講座の効果について語っていきます。


結論を早くも書いてしまいますが、集団授業での志望校対策講座は効率が悪いです。
営業的には存在理由は分かりますが、学習効果的には存在する必要があるの?と感じる部分が多々あります。
そして逆転劇を起こすような大きな効果はないと思います。
わざわざ冠講座にしないで平常授業のクラスで授業をしても、もしかしたら同じくらいの受験結果になるかもしれません。


典型題を出題する学校の対策講座は塾の事情で設置しています。
開成中対策講座はあるのに、どうして慶応普通部対策講座はないの?
などと思われてしまうと、

あの塾は御三家の生徒しか大切にしていない
御三家以外はお客様扱いだ

そのような高飛車なイメージを持たれたくないので、全生徒がそれなりに満足できる対策講座を設置しているのでしょう。


他の塾から生徒を拝借することが目的の塾は、またそれとは異なる思惑で設置しています。


四谷大塚では、志望校で校舎を移動するらしいですが、全職員、志望校対策の校舎に移動することを勧めているのでしょうか。
講師の中にも志望校対策講座の効果を疑問視している人がたくさんいますので。


私が前職に入社して数年間、下位クラス専属でした。
タバコを吸わなかったから!?
最初に持ったクラスで6年生から素材の良い子が入塾してきました。
早稲田中を志望していたので、合格させてあげたいと思っていましたが、そのクラスからはいままでひとりも受かったことがないので、早稲田対策講座に入れてもらえませんでした。


入試本番では見事合格でしたが、そのとき最上位クラスから早稲田に落ちた生徒がいて、その担当者は「○○クラスに負けた」と大声で喚いていました。
「受験は個人の戦い」なので、心から受かった人を祝福し、自分の生徒には健闘をたたえてあげて欲しいなと思ったものです。


この一例だけで、志望校対策講座は不要と言うつもりはありません。


早稲田もそうですが、難関校の個性のある入試問題を出題する学校ならば、志望校対策は必要です。
しかし、効果がないと思うのは、対策講座が集団授業だからです。


その学校と似た傾向の問題をたくさんやって、解説を聴いて、復習して、というサイクルだけで合格力は高まるとは思えません。


前職では開成は10人近く受ける年もありましたが、桜蔭や麻布は受験者が2~5人くらいでした。
私は開成を担当したのは1回だけ(下馬評を覆し、タイ記録と言われるくらい受かりましたが、力量不足とレッテルを貼られたみたいです)でしたが、桜蔭と麻布は何年も続けて担当しました。


桜蔭や麻布の受験者が少ないときは、私も席に座って座談会のような授業をやっていました。
いま思うと、授業形式でやるよりも、座談会形式の方が力がついていくのが手に取るように分かりました。


そういった経験で、一方通行の授業ではたいした力をつけられないと思っています。
1番の問題点はみんな同じ問題を解くというところです。
上記の志望校対策講座が効率が悪いというところもここに起因しています。


例えば同じ桜蔭中を受けるとしても、ひとりひとり課題は異なります。


速さを強くしたい、立体図形を強くしたい、規則性を強くしたい、グラフを強くしたい、難問に強くなりたい、手堅く取れるようになりたいなどです。


そして、同じ学校を受けるとしても受験生のレベルは大きく異なります。
高い偏差値ならば皆一緒ではなく、高いレベルの中で大きな差がついているのです。
この子にとって、このレベルは難しすぎて意味がないとか簡単すぎて意味がないと思うことはよくあります。


「入試に出るんだから、どんな問題でも練習しておいた方が良い」とぶっきらぼうに言う講師もいるかもしれませんが、ちょうど良いレベルをやっていく方が効果があります。
出題される問題に合わせるのではなく、お子様に合わせる方が良いです。
「選り好みせずになんでも食べろ!」というのとは本質が違います。


現在、対話式スカイプでは夏期講習中ということでスクランブルで指導していますが、内容は、基本的には夏期講習の補助です。
しかし、教材が簡単すぎのお子様がいましたので、授業の問題ではなく、こっちをしっかりやってとアドバイスいたしました。


集団塾で扱う問題のレベルがその在籍生全員にピッタリ合致しているわけがありません。
家庭教師は上手く教えること以上に、どの問題を解かせるか指示することが重要です。


9月からの話になりますが、基本的な考え方を書いていきます。


まず、1週間で何時間勉強できるかを計画します。


集団授業でどういう内容をやっているのかをしっかり把握します。


志望校合格に向けて、集団授業では何が不足するのかを考えます。


不足しているものがあったら、それをどのくらいの時間をかけ、どういう方法で補充できるのかを考えます。


そう考えていけば、志望校対策の集団授業に出る場合の家庭学習と、出ない場合の家庭学習は大きく異なる可能性がありますが、出る出ないによって学習スタイルを変えていけば、合格の可能性は同じです。


冒頭の早稲田に受かった子には「図形」と「速さ」が早稲田レベルに届いているかときどき確認しました。
届きつつあったので、受かるかもと思っていましたが、そんなことを言うと変人扱いされそうなので、心にしまっておきました。


志望校対策講座が、運よく2、3人程度の少人数であれば、力を入れたいところを授業で取り入れてくれる可能性が高まります。
ステレオタイプの講師なら無理ですが。


しかし、ご家庭で、志望校合格に向けて何が足りないかを考えることは不可能に近いと思います。
レベルが合っている合っていない関係なく、志望校対策講座の宿題に必死に取り組むしかないと思います。


そこで、対話式スカイプの宣伝で締めたいと思います。
1対1なので、志望校合格に足りないもの、力を入れたいものをはっきり伝えます。


過去問をやってもらい、それを1問1問解説するなんてことは決してしません。
時間がかかり、高額になる割りに、効果が上がらない場合が多いからです。


5人いれば、志望校対策の勉強法は3~5通りはあります。


特殊な対策をしなくても、この調子で合格できるというお子様なら、塾の志望校対策講座だけで良いでしょう。
しかし、現在ボーダー付近や、それ以下のお子様なら、このまま集団授業だけ受けても合格可能性は上がらないと思います。


オーダーメードのスーツのようにプレミアムな勉強をご希望な方は、お気軽にお問い合わせ願います。

算数教材塾・探求では、
ひとりでも多くの方の目にふれますようにランキング上位を目指しています。
お力を貸して下さい。
下の左の「富士山(にほんブログ村)」、右の「人気ブログランキング」を
それぞれ1回ずつクリックし、
その下のアンケートのご協力をお願いいたします。

現在、
にほんブログ村11位
人気ブログランキング14位
です。




a:5014 t:4 y:2