算数って将来役に立つの?


算数は将来役に立つ?



私は子どものころから算数は得意でした。
苦手だったのがいきなり得意になったということではありません。


ということで、私は1回も言ったことはありませんが、よく友達は「算数なんて将来役に立たないでしょ~」と言ってました。


少し前のゆとり教育の推進派は、計算は電卓でやってくれから計算力は不要などと言ってました。
円周率3なんていま聞くと懐かしいですね。


たしかに「徒競走」が得意なら、終電に乗り遅れそうなときに走ってなんとか間に合うこともあるし、「技術」が得意ならちょっと壊れたものを直すことができますし、「習字」が得意なら冠婚葬祭で困りません。


算数が得意なら役に立つ、立たないは考えないと思いますが、算数が苦手なら「どうして算数をやらなければいけないの?」と思う人が多いかもしれません。
お子様の憧れる芸能人やスポーツ選手も「算数は役に立たない」ときっぱり言いますし。


でも、大人はその疑問に答えられるのでしょうか?
お子様に「算数は将来役に立つの?」と聞かれたらなんて答えるのでしょう。

  • 小学生の仕事
  • 勉強だから(受験で出題されるから)
  • 良い大学に入るため
  • 将来役に立つ可能性があるから

このようなことを答えていたら悲しいです。
昔、ある本で(ピーターフランクルだったかな?)見たことがあるのですが、小学校の先生が、
「○○だったから、ご褒美に算数の授業を□□の授業に替えて変えてあげるわ」
というものです。
これが本当の話なら、この小学校の先生は、算数は将来、無意味だと信じているのでしょう。


去年、プレジデントファミリーで算数ができると年収が高くなるとか、文系の職種でも算数が必要とかそういう特集がありました。


しかし、私の読解力が足りないのか、しっかり読んでも、どうして算数が必要なのかが分かりませんでした。
そもそも、「年収が高い→算数が得意」も頷きがたいですが、「算数が得意→年収が高い」はありえないと思います。
どういう仕事を選ぶかとか、運の問題もあると思います。


私が、もし子どもに「算数が必要なの?」と聞かれたら、もちろん必要と答えます。
理由もしっかり言います。
その理由を書く前に、算数とはどういうものかを書きたいと思います。

算数の応用問題とは



「算数=計算」ではありません。
計算を利用して算数の問題を解くわけです。
これはみなそう思っているはずですが、ときどき、算数は計算力というフレーズを見ます。
計算問題集を売るための宣伝文句なら納得ですが、塾講師でもそう言う人がいます。


教育評論家もかなりこのフレーズを使いますが、それは、計算問題集と同じような作戦だと思います。
刺激的なタイトルをつけないと注目してもらえませんので。


算数は、いろいろな解法パターンがあります。「つるかめ算の面積図」「つるかめ算の表」「平均算の面積図」「消去算」「和差算」「速さの逆比」「食塩水の天秤」
キリがないわけではないけど、たくさんあります。


算数の問題では、上記の解法パターンを使ってすぐに答えが出る問題もあります。
いわゆる典型題というものです。
思考系問題でも、何回も出てきて有名になると典型題に属させますが。


しかし、応用問題は、そんなに単純ではありません。
解法パターンを探して、即解決ということにはなりません。
次のような流れになります。


「問題を読む」

「さて、どの考え方を利用できるのかな」

「あの考えを使ってちょっと加工すれば、こういう法則になるんだ~」

「どんなに数字が大きくなっても大丈夫」


いまのは、駒東とか筑駒とか麻布のような流れですが、応用問題といえども、新しく解法を考えるわけではありません。
いままで身につけた考え方を利用するだけです。
難しい問題になるほど、大胆に加工する必要は出てきますが、解き方を開発することはありません。


自学自習や通信教育で難関校に受かりにくいのは、考え方の蓄積が少ないからです。
その教材を作成している人間が、本気で難関校に受からそうと思わなければ、受けが良いように、分かりやすく簡単な問題ばかりにし、理解するのが難しいけど重要な考え方に触れないまま受験勉強を終えてしまいます。


算数教材塾・探求では、難関中学入試対応としていますので、小6対話式算数はとても難しくできています。
でも、厳しいことを言うと、こういう学習から避けて難関校を受験しても甘いとしか思えません。



算数教材塾・探求はオリジナル?



中学入試は、受験をしない保護者から見ると特殊な世界だと思います。
4年生なら、1週間に6時間くらいの拘束時間なので、それほどではありませんが、6年生にもなると1週間に30時間ほど拘束されます。


この時間を見て、それはいくらなんでも盛りすぎ~
と思われる方もいるかもしれませんが、私の前職の拘束時間を書いたまでです。
自習時間は含んでいますが。


社会人の1週間の労働時間が40時間と考えると、小学校生活にプラスして、これだけ拘束されるのは信じられない世界です。


こういうことが中学受験の常識になっていることが不思議でならなかったので、私は、勉強時間がそんな長時間にならないような教材を作りたくなったのです。


塾に属していたら、こんなことはできません。生徒をできるだけ拘束させて授業料を高くして給料を上げるという論理になるからです。


でも、受験勉強が長時間にならない教材は、塾でいろいろな生徒を見てきた人間でないと作ることはできません。
そのような教材がなかなか生まれない訳です。


算数教材塾・探求の対話式算数は、前述のようにかなりレベルは高いですが、長時間の重労働にならない、家庭での自学自習用の教材です。


このように対話式算数は良いことずくめの教材ですが、現在のお客様の大半はお父様です。
もちろんお子様が使用しますが、やりとりをしているのがお父様ということです。


お母様はやはり名前の知れわたっている大手塾じゃないと、危険だと思うのでしょうか…


しかし、将来的には大ブレークするものだと信じています。そうでなければ、この教材を作るために独立などはしません。


対話式算数はオリジナルなわけでは、ありません。
カリキュラムは四谷、サピックスをベースに自分で考えたものです。
ベースはあります。


教材も、予習シリーズ、デイリーサピックスをベースに自分で作り、約10年、実際に使いながら改良を重ねてきたものです。


対話式は、大学受験の参考書を見て、分かりやすいと思ったので取り入れました。


クマが登場しているのは、NHKの英語のチャロを見て、動物のキャラクターは良いなと思ったからです。


つまり、いままで見てきたものを構築させて作ったに過ぎませんが、この教材だけ見るとオリジナリティに溢れています。


算数教材塾・探求の存在もそうだと思います。
スカイプ指導も通信教材も塾なしも、なにひとつ私が考えたものではありません。
でも、こうやって組み合わせると、案外オリジナリティがあると思います。



算数が将来役に立つ理由


サラリーマンの状態でも、会社でできないと思って起業したらでも同じことですが、このようなオリジナリティのあるものを創りあげることは必要だと思います。


そうではないと、安い人件費の労働者やロボットに仕事を奪われてしまいます。
言われたとおりに仕事をするだけでも定年まで上手くいくかもしれませんが、リスクはあるはずです。


リスクを削るためには、このような新しいことを創り出す考え方が必要だと思います。


でも新しいことと言っても、それまでに身につけたことを組み合わせているに過ぎません。
そして、試行錯誤してオリジナルに変換しているだけです。


これって、算数の応用問題の解き方とそっくりではありませんか?


身につけた解き方のうち、どれを使えば有効か?
少しは加工しないといけない。
場合によっては組み合わせなければいけない。
そのようにアレンジした結果、独創的な問題を解くことができたということになります。


算数といっても基本的な典型題だけでは、もしかしたら将来まったく役に立たないかもしれません。
がんばって根気よく身につけたということくらいかもしれません。


しかし、算数の応用問題をしっかり取り組んでいくと、いままで蓄積したものから、使えるアイデアを組み合わせて使い、人とはちがったオリジナリティのある仕事ができるのではないでしょうか?


もし子どもに「将来、算数は役に立つの?」と聞かれたら、私なら「新しいものを創るのは、算数とまったく同じ考え方をする。おまえに、将来新しいものを創り出して欲しい。だから算数でその練習をして欲しい」
と答えると思います。


回りくどくて、嫌な父親かもしれませんが、いまの日本も世界も信用できないので、自分の身を守るのは独創性で、それは知識を組み合わせるものだと思っているからです。


こういう算数論で朝まで語り合っても楽しいのでしょうかね~


ところで、教育改革の「考える力」には違和感がありすぎです。
ゆとり教育レベルの違和感です。
考える力も必要ですが、その前に解法パターンの蓄積がなければ組み合わせられないと思いますので。

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