本当に第一志望校は自由に受けていいの?



受験生は第一志望校目指して勉強していると思います。

学校教育の悪者として偏差値というのがよく挙がりますが、
受験パターンを組む際に偏差値ほど役に立つものはありません。
過去問演習だけで受験パターンを組むという手もあるのかもしれませんが、
確率論で、より成功率を上げていくのなら、偏差値は欠かせません。

偏差値を活用すると、事前に、
「受かりそう」、「微妙」、「無理」くらいの判断はできます。

今回テーマにしたいのは、第一志望校が「無理」と判断できた場合です。

その場合は、「回避」、「特攻」のどちらかになりますが、
よく言われるのは、

「モチベーション低下を恐れ、受けた方が良い」

というアドバイスです。
私はこの言葉に否定的です。

  • 受験生ってそんなに単純?
  • 言葉はきつくなりますが、
    不合格確実の学校に受験することが、逆にモチベーションダウンにならない?

日常的生活に例えると、
予算がないのに豪華な億ションレベルの住宅展示会に行くような感じです。
そこで購買意欲がそそられないのと同じように、
合格を目指すモチベーションアップにはならないと思います。

どんなに確率が低くても、「本番に奇跡が起こるかも!」と考えるお子様なら、
受けても良いと思いますし、回避したらモチベーションダウンになるかもしれませんが、
そういうお子様は多くはないような気がします。

分の悪い第一志望校と、他に魅力ある学校の受験日が重なっていないのなら、
特攻でも良いと思いますが、
例えば2月1日だと受験日が重なりやすいので、特攻はあまりにももったいないと思います。

例えば、行きたい学校がA、B、Cの順だとして、AとBが同日入試だとします。
A以外ならどこでもいいというのなら、AC受験で良いですが、
Aに行くチャンスがほぼなく、BとCなら絶対にBが良いという場合は、
Aを回避で、BCという手もあると思います。

過去、そういうような進路指導をしていましたが、かなり第1志望校を変更された方が多いです。

あくまでも誘導ではなく、選択を促しただけです。

多くの塾では、第1志望校はご自由に決めて下さい。第2志望校からは偏差値で決めましょう。

というところが多いようです。
第1志望校を受けさせてもらえなかったというクレームが出ないようにだと思いますが、

前述の通り、いろいろ戦略を練って提案して、
そこから選んでもらうようにすべきだと思うのですが。

他の業界なら、お客様にお得なプランを提案して、
お客様も良い情報をもらえて、
あの担当者で良かったと感謝する場面ですが、
塾業界はそういう感じではないみたいです。

そろそろまとめます。

  • 第2志望校と第3志望校をくらべて、行きたい度合いがかなり変わる場合は、
    第1志望校回避の選択肢も戦略として取り入れたい。
  • その際モチベーションは関係ない。
    むしろ、第1志望校に固執してモチベーションが下がっている場合がある。

決して、こうした方が良いという考えではなく、
「受験するための受験」ではなく「入学するための受験」
という意識を持って、よく考えて決断すれば良いと思っている立場です。

番外編として、前職の上司は、こちら側から学校名を挙げるなと常に言ってました。

例えば、女子で偏差値70の生徒が、桜蔭を志望していない場合に、
「桜蔭は考えていないんですか?」
ということを言ってはいけないらしいです。

理由もあったと思いますが、
まともに取り合わなかったので、記憶には残っていませんが。
つくづく、不思議な上司でした。

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